とんでもない体重差を跳ねのけた歴史に残る一撃【格闘技解説】

とんでもない体重差を跳ねのけた歴史に残る一撃【格闘技解説】

マイティ・モー vs. ガオグライ・ゲーンノラシン。
この試合は132キロのマイティ・モーと79キロのガオクライの対戦で、なんと体重53キロ差という行うこと自体が馬鹿らしいほどのマッチメイクです。
しかし、無差別級であるK-1 WORLD GP(グランプリ)ではそれが成立しました。

マイティ・モーは重いサモアンフックを武器にKOの山を築いたハードパンチャーです。
一方ガオグライはK-1GPソウル大会で全選手中最軽量ながら優勝。
イグナショフにも勝ったことのある実力者です。

試合が始まると、スピードで上回るガオグライが距離を取り蹴りで試合を組み立てますが、マイティ・モーがパンチを振るえば吹き飛んでしまうほどのパワー差です。
ハイキックを当てても効きません。ミドルを当てても軽く跳ね返されてしまいます。

距離を取るガオグライを追いかけるマイティ・モー。
ガオグライの蹴りを軽々と吹き飛ばします。
圧倒的なパワー差にガオグライがKOされるのは時間の問題だと誰もが思っていたでしょう。
その矢先でした。突如ガオグライのジャンピングハイが炸裂。
サモアの巨体がキャンバスに転がり落ちます。
一瞬の出来事に会場は騒然。

飛びかかるようなジャンプで全体重を乗せたガオグライのキックが、マイティ・モーのテンプルを打ち抜いたのです。
53キロという体重というハンデを覆すにはこれしかないという大技がクリーンヒット。
身体がいうことをきかないマイティ・モーはテンカウントでKOとなりました。

誰もが無理と思った体重差を一発でひっくり返した、漫画のようなKOでした。

#格闘技 #K-1

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